■大阪弁の歴史■
大阪弁のルーツは京都のハイソサエティの言葉。つまり御所言葉、女房言葉に端を発しています。それが近畿地方の4つの国(難波国、河内国、和泉国、摂津国)で使われだし、現在の大阪弁と言われる言葉となっていきました。
■大阪弁の特徴■
@短絡語が多い
A会話の中に断定がない。(商売に適している) 例えば「考えときまっさ」
B言葉に階級がある。 例えば「灰皿を取る」は
尊敬語 「〜取ってもらえませんでっしゃろか」
謙譲語 「〜取っていただけますか」
同等語 「〜取ってんか」
命令語 「〜取って」 「〜取れ」
侮蔑語 「〜かせ」 「とらんかい」
C単音の母音を引っ張って発音する
「木」 = 「キィ」 「目」 = 「メェ」 と発音する
D接続助詞 「が」 「を」 を絶対につかわない。
例) 「目が痛い」 → 「メェ痛いねん」
E女言葉の特徴は、語尾に「〜のん」 「〜てん」 「〜ねん」 「〜はる」 「〜し」が付く。
1995年4月28日 「大阪弁でしゃべりまひょ!」
講師:なにわことばのつどい・代表世話人 中井正明氏 より抜粋
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□ 大阪ことばあれこれ
■一徹者(イッテツモン) 名
一筋に思い込んで動かぬ者。短気で思いを押し通す性質の人。また一刻者(イッコクモン)
■いとはん 名
お嬢さん。「いとけない」または「いとし児」の「いと」から出たものであろう。「はん」は「さん(様)」の転訛したもの。又、「とうさん」とも言う。数が多くなってくると、姉いとはん・中いとはん・小いとはん と区別する。小いとさんを略して「こいさん」とも呼ぶ。
■はんなり 副
はなやか・はればれ・明朗・陽気・くすんでいない という意味で、気質や色彩などについて言う。花なり、或いはほんのりの訛ではないかなど種々の説がある。近松「今宮心中」(宝永)上の巻、橋づくしに「釜もちゃくちゃくあらや橋、跡へはんなり入花の、茶びんご橋はこちこちと」。
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