アニメーション映画「NAGASAKI ・1945 〜アンゼラスの鐘〜」大阪上映会を応援 
    (手塚治虫の虫プロダクション制作)

  企画営業プロデューサー 井上世津子さんに聞く (2005年10月7日)

井上さんと原田代表
 高齢化するヒバクシャが最後の力を振り絞って発信する全人類へのメッセージ「核廃絶」の願いを携えて全国を駆け回る井上世津子さんにお会いしました。

 熟塾も2000年8月に、「早坂暁氏講演と映画「夏少女」上映会」を開催しました。広島原爆被爆者の家族と原爆で亡くなった女の子とのかかわりを通じて、地球から核兵器をなくすために、一人ひとりの人間愛に深く呼びかけるものでした。「夏少女」は、ヒロシマ・ナガサキの子らの分身でした。

 熟塾も
微力ながら、今度、エルおおさかで上映される「アンゼラスの鐘」を応援します。 原田彰子
解説: 

 広島・長崎に人類最初の核兵器の犠牲になってから、今年で60年。この非人道的な兵器は、21世紀の今日も尚、世界に3万発も保有され、多くの人々の命を危険に晒し続けています。被爆者は高齢となり、被爆体験の風化も急速に進みつつあります。こうした状況の中、被爆地に近い浦上第一病院(現・聖フランシスコ病院)で自ら被爆しながらも医療活動を続けた医師・秋月辰一郎を主人公とした映画「NAGASAKI 1945 アンゼラスの鐘」が製作されました。

 映画の舞台は戦時下の長崎。原爆投下直後、かろううじて生き延びた人々とともに試練に耐え、医学の限界と人間の無力さを感じながらも、医療活動に従事した青年医師・秋月の姿を「長崎原爆記」「死の同心円」(秋月辰一郎著)「夏雲の丘ー病窓の被爆医師ー」(山下昭子著)を参考文献に現在の視点も交えて描いています。

 監督・脚本は「うしろの正面だあれ」「えっちゃんのせんそう」等、平和への祈りを込めたアニメーション作品を数多く手がけてきた有原誠治(虫プロダクション所属)が担当しています。
物語:

 1945年長崎。美しいアンゼラスの鐘が時を告げる浦上天主堂の近くに建つ浦上第一病院は、礼拝や告白など宗教活動の場を併せ持ち、戦時下で疲労した市民にとって心身ともに頼りとなる存在でした。病院に迎えられたたった一人の医師・秋月辰一郎は、その飾らぬ誠実な人柄で患者や病院関係者たちの信頼と敬愛を得ています。

 8月9日午前11時2分、長崎上空に新型爆弾が投下されるやいなや、一瞬にして町とそこ住むあまたの人々を焼き尽くします。浦上天主堂は無残に破壊され、アンゼラスの鐘も吹き飛ばされて瓦礫の下に埋もれました。

  かろうじて生き残った秋月と浦上第一病院の人々は互いに助け合い、焼け焦げた病院跡で医療救援活動に立ち上がります。しかし、その手に残されたのは粗末な器具とわずかな医薬品のみ。手の施しようもなくバタバタと倒れていく患者たちを前に、秋月たちは時として立ちすくみ、無力感に襲われます。

 死を宣告された町、長崎。それでも秋月は、看護婦の村井すが子ら仲間たちとともにとどまり、懸命の活動を続けるのでした。アンゼラスの鐘が再び長崎の空に響きわたる「復活」の時を信じて・・・
上映案内

とき: 10月22日(土) 4回 11:00〜  13:30〜  16:00〜  18:30〜

ところ: エル・おおさか 大阪市中央区北浜東3−14 TEL 06−6942−0001
      地下鉄谷町線・京阪電鉄「天満橋」駅から西へ300m 地図はこちらです

料金: 前売り 大人(高校生以上)1200円 小人800円
     当日  大人1500円 小人1000円

連絡先: 「NAGASAKI1945 アンゼラスの鐘」 事務局 TEL 075−581−0066 あるいは 熟塾 BXI05250@nifty.com