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早坂暁氏講演と映画「夏少女」上映会
■ 開催日 2000年8月26日
■ 概要
熟塾初の主催イベント<早坂暁氏講演と映画「夏少女」上映会>。脚本家早坂暁氏の講演と映画「夏少女」を通して、広島、長崎の意味を考え、戦中、戦後、日本人は何を食べたのかを再現した「終戦弁当」を発売し、味わっていただく事で現在の飽食の日本を見直し平和を噛み締めることを目的としました。

● すみれ音楽舎によるコーラス イベントは、女性合唱グループ、すみれ音楽舎による「長崎の鐘」や映画「夏少女」の  テーマソング「水をください」で幕開けました。すみれ音楽舎のメンバーの中には、終 戦55年目の夏に原爆体験をされた方も含めた55名のメンバーが戦争体験を語り継が  なければいけない、歌い継がなければいけない、という気持ちを込め歌い上げました。

●脚本家・早坂暁氏の講演と映画「夏少女」 「夢千代日記」の脚本で著名な早坂暁氏の戦争体験を元に作られた映画「夏少女」。「夏少女」は、早坂氏が脚本、森川時久監督作品。桃井かおり、間寛平さんらが出演しています。広島原爆被爆者の家族と、原爆で亡くなった女の子とのかかわりを通じて、地球から核兵器をなくすためにも、一人ひとりの人間愛をと底深く呼びかけています。ヒロシマ・ナガサキの子らの分身「夏少女」は、早坂氏の実体験が元になっております。講演も、早坂氏の実体験などをおりまぜた心打たれる内容でした。

● イベントは全て手話もしくは字幕付きで開催 イベントを全ての人に楽しんでいただきたい、と手話もしくは字幕付きで行いました。字幕は、パソコン通訳サークル「LUNA」(ルナ)により実現することができました。パソコン通訳とは、パソコンを使って文字を入力し、表示されるものです。これによりできる限り現実に忠実な情報提供が可能となります。パソコンにより文字入力された講演内容、映画の字幕は、協賛企業でもある松下関西システム鰍謔閭vロジェクターをお借りし、投影させていただきました。
「LUNA」ホームページ http://homepage1.nifty.com/aon~aon/Luna/

● 終戦弁当 終戦弁当を再現したのは大阪市立栄養専門学校副主幹の尾立純子氏。在阪の高齢者の記憶や当時の新聞記事などを参考にしました。昔と同じ食材は手に入りにくいうえ、調理方法もわからない中、飽食の時代を見直すきっかけにしてもらえれば、と制作しました。 しかし当時は、終戦弁当のメニューを全て食べられたのではなく、メニューの中から一品、二品だけというのが普通だったとのことです。調理は、惣菜業者「三幸」により何度も何度も試作・試食を繰り返し、当日は予約制で600円(お茶付き)500食限定で販売されました。

  「終戦弁当」献立 一食分のエネルギー 493`カロリー
    サツマイモと米を一緒に炊いた芋飯
    ジャガイモを蒸して小麦粉を混ぜ、平たい団子にして焼いたお焼き
    小松菜のお浸し
    大根のみそ煮
    大豆と昆布の煮物
    コウナゴのつくだ煮
    芋のつるのつくだ煮

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