大阪には講談師はもう15人しか居ないという。天然記念物のような存在の講談師 旭堂南鱗氏に大坂夏の陣、冬の陣を語っていただき、大阪の歴史を振り返った。
天才秀吉を亡くした後の豊臣秀頼と淀殿母子は、徳川家康の巧妙な謀略の前にひとたまりもない。
遺産を消費させられ、城の内堀まで埋められ追い詰められる。人なく、金なく、城もなくて勝てようはずもない。
「冬の陣」続いて「夏の陣」に敗れ、母子が秀吉が一代で築いた夢の城”大坂城”内で自害して果てるまでをたどる。
講談を聞いたことのない人の参加も多く、大真面目に語ってくださる南鱗氏の熱演に一同聞き入りながらも、「講談とはこんなにムツカシイものであったのか」と勝手に納得していたら、これは熟塾のために特別に歴史を語ってくださったのであり、講談ではないとのこと。後でお茶会を茶化した講談を語っていただいて、皆でお腹をかかえて笑った。
|